【書評】エンジニアリング組織論への招待
ちょっと前にやっと読んだので感想など
- EMになる人、なった人は読んでおくと良さそうな1冊
- ざっくり以下について書かれている
- 自分の意識改革、不確実性をどうやって減らしていくか
- チームメンバーとどう向き合っていくか
- アジャイルの仕方
- エンジニアとの目標認識合わせ(技術的負債、デリゲーションポーカーなど)
- エンジニアリング組織にしていく方法
自分の意識改革
- エンジニアリングとは、**「不確実性の高い状態から、低い状態に効率よく移すその過程で行う全て」**のこと
- 不確実性をどう減らすか
- 自分を知る、疑う、囚われないようにする
- 仮説と検証を繰り返して減らす
- コミュニケーションをする
とにかく、仮説と検証をアジャイル的に繰り返して、チームメンバーとコミュニケーションをしていくことが大事。
自己組織化された組織を目指すことが重要
抽象的で自由度のある指示を指示者が出し、指示を受けたものが考えて行動する組織。
自分がコントロールできないのが未来と他人。
チームメンバーとどう向き合っていくか
- 1on1を実施する
- 自分主体ではない(傾聴を使って相手に同感ではなく共感をしていく)
- メンティを自律的な問題解決に導くことであって問題解決をすることではない
具体的である(Specific)
測定可能である(Measurable)
達成可能である(Achievable)
メンティの課題と行動が関連している。(Related)
時間制限がある。いつまでにやるかが明確になっている。 Time-Bound
アジャイルの仕方
スクラムに関する色々な説明。既に知っていることが多かったので割愛するが、 思ったこととしてはスクラム開発をエンジニアとして経験していない状態でEMへのキャリアを歩むのはやめたほうが良さそう。 一度スクラム開発を経験したほうが良さそう。
エンジニアとの目標認識合わせ
- 技術的負債は目に見えないため開発側とプロダクト側ではすり合わせが必要。
- 方法としてデリゲーションポーカーという手法がある。
- 以下の記事がおすすめ
- https://developers.cyberagent.co.jp/blog/archives/13234/
エンジニアリング組織にしていく方法
- マイクロサービス化していくのが良い。
- ただししっかり検討しないと逆に開発スピードが落ちたりして生産性が下がる場合があるので注意
その他
- プロジェクトマネジメント
- 目的は終わらせること
- 方法不確実性に向き合い、スケジュール不安を減少させること
- プロダクトマネジメント
- 目的は終わらせなこと
- 目的不確実性に向き合い、マーケット不安を減少させること